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  • 2007.01.16

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    インド訪問

    東京貿易金属では、東京貿易60周年記念事業の一環としてインド市場の開発を行います。この度、田中社長が自らインド訪問を行いました。非常に厳しいスケジュールでしたが、大変大きな成果を得ることができました。同行した原料部部員が見たインド事情と田中社長が感じたインドについてレポートします。
    訪問先:ステンレスメーカー(New Delhi) 合金鉄メーカー(Burdwan)

    <部員レポート>
    HOT HOTTER HOTTEST!! 10億人を超える人口と約3,300千平方kmの広大な面積に31の州を有するインド。1,618の言語と6,400のカースト、6つの宗教が存在する世界最大の民主主義国家インド。大都市のニューデリー、ムンバイ、バンガロールでは、牛が闊歩する横で光ファイバーの敷設が行われるといった不思議な光景を目にする。一方、大都市から遠く離れた農民地帯では、50年前と変わらぬ生活が営まれている。1991年の経済開放宣言を経て、90年代後半より自動車産業の躍進ならびにIT産業の急成長により、経済成長してきた。自動車産業は裾野を広く豊富な労働力活用に大きく寄与してきた。一方、IT産業は外貨獲得にこそ寄与してきたものの、裾野広がりがなく、労働力の活用には然程寄与してこなかった。自動車産業とともにインドの経済成長を牽引する両輪となりうる産業の出現が望まれてきた。ここへきて大手地場鉄鋼各社が挙って生産設備の拡張を発表している。インドが有する豊富な鉄鋼資源の活用、並びに平均26歳ともいわれる若い労働力が有効に活用されることが期待される。
    我々、東京貿易金属としては、この鉄鋼産業の躍進に関わりながらインドの事業に邁進して参りたいと考えております。

    <田中社長の訪印感想>
    1980年代には度々インドに出張していましたが、今回約20年ぶりにインドを訪ねました。今年は創業60周年に当たりますが、私の最初のインド出張も松宮創業社長に同行した1979年10月のことでした。松宮創業社長のこれからはインドが必ず伸びると言う固い信念に基づいて、ボンベイ(現在のムンバイ)、インドール、ニューデリー(現在のデリー)を訪ねました。殆んど車の旅でした。大雨で道が塞がれたり、山あり、谷ありの道を抜けて散々苦労してデリーへ着いたことを思い出します。その間にDR.BAHETIの歓迎会が鎮守さんの庭で行われ、ゴザに座って食いにくいインド料理を手づかみで食べられる松宮創業社長に驚き、創業社長の市場開発への執念を強烈に感じました。それから27年経ち、私たちがインド市場の開発に乗り出すに当たり、社長自らが2007年の最初の出張をインドにすることに決め、実行しました。今回はマレーシアを入れて4泊5日(その間一日が機中泊)の短い出張でしたが大変勉強になりました。インドでは2つの大きなグループのトップに会い、合弁の可能性が出てきました。この成果は1年間の努力によって芽が出てきたものと思います。今後とも長い目で見てインド市場の開発を進めて行きます。 最後に今回インド出張で感じたことを簡単に紹介します。

    インドのインフラはまだまだで時間が掛かる。10年は難しいと思われ、その間(今後10年)中国の一人勝ちということを確信しました。
    インドの人口が増え続ける限り、機械化投資は遅れ、人力による生産が続いていく。
    その為財閥は益々富を増やし、労働者の賃金は上がらず、格差は更に拡大すると思われます。
    インドで事業を行うためにはしっかりしたグループとパートナーを組む必要があると考えられます。