PERSON

私は向かう、
もっと広い舞台へ。
私はつくる、
もっと新しい事業を。

  • 栗原 優奈 Yuna Kurihara
  • 資材本部 東日本資材部
  • 2018年入社 社会学部 社会学科卒

中国・福建省で生まれた栗原は、10歳になる前に来日し、横浜の小学校に編入した。すぐに日本の生活に馴染み、そのまま中学校、高校、大学と進学する。2017年、就職活動を開始。ぜひ中国語を活かせる仕事をしたい!自然と業界は商社をメインに絞られていった。そんな中、東京貿易グループを知ることとなる。中でも東京貿易マテリアルは、中国に合弁会社を持っているらしい。俄然興味が湧いた栗原は、同社の選考試験に挑むのだった。

総合商社の先輩の一言で、
自分の進む未来を決めた。

実は私、総合商社の一般職も受験していたんです。最後まで今の仕事と迷っていて、総合商社勤務の先輩を訪ねることにしました。一緒にランチをしながら、いろいろと話をさせていただきました。そこで先輩が一言、「もし迷っているなら、総合職にしてみたら?」。そうだ、私のやりたいことは、“海外を舞台に働くこと”、そして“自分で新しいビジネスをつくること”じゃないか!これで腹は決まりました。そこからは一切の迷いはなかったですね。
配属は今と同じ資材本部です。勤務地は京浜・川崎。お客様の製鉄所内にある6畳の事務所でした。お世辞にもキレイとは言えません。しかも担当商材は耐火レンガ。「レンガですか?鉄鋼じゃなくて…」。最初はびっくりして聞き返しましたよ(笑)。

中国と日本をつなぎ、
日本の鉄づくりを支え続ける。

私の仕事を端的に言えば、耐火レンガの法人営業です。中国の合弁会社が製造する耐火物を日本の大手鉄鋼メーカーに販売します。出張も普通にあります。この前も1週間、中国に行ってきました。山東省・済南にある合弁会社(済南魯東耐火材料有限公司)の工場の視察です。ここは製鉄所の転炉や取り鍋で使用される、マグカーボン製耐火レンガの一大生産拠点。お客様にリアルな製造現場をお見せするのも営業の大事な仕事なんです。
私たちの強みは、まずは独立系であること。系列に縛られることなく最適な製品を幅広くご提供できます。そしてもう一つは、中国における強固なネットワークを持っていること。他では真似のできない高い安定供給能力がアドバンテージです。事実、コロナ禍の中国でロックダウンが多発する中、何とか希望納期に間に合わせることができました。
また最近では、デジタル技術を駆使した耐火物の残厚測定システムも協働提案させていただいています。製造現場のDX化をお客様とともに推し進めていきたいですね。

リサイクルの新規事業、
川崎市長表彰を受ける。

2023年9月、千葉に勤務地が変わりました。川崎の高炉の火が消えたからです。入社以来の思い出が詰まった営業所でしたから、正直寂しかったですね。最後に先輩と二人、ある新規事業をカタチにできたことが、私を一人前に育ててくれたお客様とこの地への、せめてものご恩返しになったんじゃないでしょうか。
それは、使用後レンガの回収・再利用事業。今までは耐火レンガの輸入販売だけでしたが、アフターサービスまでビジネスを広げられないか、と取り組み始めました。実際、お客様は使用後のレンガの処分に困っていましたし、川崎は都心ゆえ、環境面に厳しい土地柄です。使用後のレンガを大阪のパートナー企業まで船便で運び、粉砕して土地の造成材に変えるというスキーム。千葉でも現在、同じ提案を行なっており、全国での横展開を模索している最中です。

新しいビジネスの創造。私が今、ここにいる大きな理由の一つです。
まだまだ、これから。
東京貿易マテリアルだけに閉じることなく、グループ全体を巻き込むような、
ビッグビジネスを立ち上げますよ、いつか!